言葉の選び方・伝え方
前回、前々回と『褒める』『叱る』『怒る』についてお話してきました。
今回は上記を踏まえた上での『言葉の選び方』『伝え方』をお伝えしていきます。
『言葉の選び方』
・子供に注意する時、咄嗟に出てしまう言葉があります。
①○○しないで!!
②○○はダメ!!
この様な言葉を思わず使っていないでしょうか?
この言い方をしてしまうと、子供は特に理解が難しくなります。
①例)走らないで!!
・『走る』を『しない』となってしまう為、子供の頭の中ではどうすればいいの⁇となります。
どうしてほしいか?何をしてほしいか?を言葉にして伝えましょう。
①誤)走らないで‼ → 正)歩いて‼
②誤)立っちゃダメ‼ → 正)座ってね‼
このように言い換えることによってどうしてほしいかを具体的に伝えることが出来ます。
しないで‼ダメ‼などの否定系の言葉も出来るだけ避ける方がいいでしょう。
その理由についてはこの後の章で解説していきます。
否定系の言葉で伝えない方がいい理由
子供に否定文で伝えない方がいい理由にはいくつかあります。主な理由は以下の通りです。
ポジティブなコミュニケーションを促進する:否定文ではなく肯定的な表現を使うことで、子供に対するメッセージがよりポジティブになります。例えば、『走らないで』と言う代わりに『ゆっくり歩いて』と言うと、指示が肯定的で前向きなものになります。
理解しやすさ:否定文は子供にとって理解しにくい場合があります。否定文は時に複雑で、子供が正確に何を求められているのかを理解するのが難しいことがあります。肯定文を使うことで、子供にとって指示が明確になりやすくなります。
自己肯定感の向上:否定的な表現は子供に自己否定的な感情を抱かせることがあります。『~しないで』や『~しちゃダメ』と言われ続けると、子供は自分が常に間違っていると感じるかもしれません。肯定的な支持を使うことで、子供の自己肯定感を高める手助けになります。
行動の強化:子供が望ましい行動をとるよう促すためには、その行動を具体的に伝えることが効果的です。『静かにして』と言う代わりに『静かに遊んでくれてありがとう』といった具合に、具体的で肯定的な表現を使うことで、子供が望ましい行動を理解しやすくなります。
ストレスの軽減:否定的な表現は、親と子供の間に緊張を生むことがあります。ポジティブなコミュニケーションを心がけることで、親子関係がより良好になり、お互いにストレスが減ります。
まとめ
常に言葉を使ってコミュニケーションを取るため、子供達への影響が大きくなります。言葉の選び方・伝え方を考えながら話してみましょう。
次回は否定的な言葉をどのように変えれば良いかをお伝えします。
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